貴重なプロポリスの抽出方法を知ろう

ミツバチが巣を無菌状態にして菌やウイルス、外敵から守るために、樹木の樹脂や自らの分泌液などでつくるプロポリスには、古くから傷に塗ったり感染症の治療薬として用いられたりしていた 歴史があります。このプロポリスの有用成分を私たちの健康維持に生かそうとするのがプロポリスの健康食品です。プロポリスは、1つの巣箱で1年に100~300グラムほどしか採取できないたいへん貴重なものです。

プロポリスの語源からひも解くプロポリスの効用

プロポリスの語源は、ラテン語で「前、正面」や「守る」という意味のProと、ギリシャ語で「都市」を意味するPolisに由来します。ミツバチの巣が都市に値し、その正面にあたる入り口や隙間をふさぎ敵の侵入から巣を守る「城壁」の役割を果たしています。プロポリスには、抗酸化作用と抗菌作用が認められており、高温多湿な巣の内部を清潔に保ち、雑菌やウイルスなどから巣を守ることからこの名前がついたとされています。

プロポリスの抗酸化・抗菌作用とは?

プロポリスは、さまざまな樹木の新芽や樹脂、樹液、花粉と、ミツバチの唾液などからつくられています。樹脂には、植物の芽を保護し、生育のサポートをする作用があります。ミツバチはそんな樹木の持つ効用を本能的に知っていてこの力を利用しているというわけです。プロポリスには、ポリフェノールの一種で高い抗菌作用をもたらすアルテピリンC をはじめ、フラボノイド、各種ビタミン、ミネラルなど、健康維持に有用な成分が含まれているのです。

プロポリスの有用成分を抽出するには?

プロポリスは、小さなミツバチたちがつくるわけですから、採取できる量はごくわずかです。 この貴重なプロポリスの有用成分だけをしっかり抽出するため、さまざまな抽出方法が考えられました。いま現在もっとも一般的な方法がアルコール抽出法です。 巣から採取したプロポリスの塊をアルコールに浸し、ゆっくり時間をかけて撹拌していきます。
水で抽出する方法もありますが、 プロポリスのほとんどが水溶性なので、その性質上フラボノイドといった有用成分は十分に抽出されない場合もあります。また最近では科学的な抽出方法もありますが、プロポリスは自然が産んだ宝物ですから、あまり手を加え過ぎた抽出法よりも、貴重な成分をできるだけ自然のままにしっかりと抽出できるアルコール抽出法が今でも幅広く 採用されています。

まとめ

フラボノイド、各種ビタミン、ミネラルなど、有用成分が豊富に含まれるプロポリスの抗菌・殺菌作用は、健康食品はもちろん、歯みがき粉、石けん、健康ドリンクなど、さまざまな用途にひろがっています。ご自分の健康状態に合わせて、プロポリスを上手に活用していきたいものです。健康な毎日を送るために、この貴重な自然の恵みをしっかり抽出したプロポリスを選びましょう。